最近、電車に乗る時間が増えたので、新書を読む時間がぐっと増えた。そのため、ポケットには、今、5冊新書が入っている。
そんな機会に読んだ本(新書以外も含まれている):
沢木耕太郎『旅する力』新潮社、2008年。
コメント:『深夜特急』の最終章らしい。高校時代、『深夜特急』を読んで、旅行を夢見た。『旅する力』に書かれていた旅行の考え方とかについては、すごく、勇気づけられた。
三枝『戦略プロフェショナル』日本経済新聞社、2002年。
コメント:経営学のケースが書かれている本。理論の使い方という観点で描かれていて、いろいろ、記憶を確かめるとかに、参考になった。著者は、一橋卒なので、多少なりとも、親近感を持ちながら読めた。有名な方で、おそらく、最近の一橋卒業の有名人をあげるとすると、その中に挙げられるような人だと認識している。
NHKの『人生の歩き方』『私のこだわり人物伝』12月1月号
コメント:梁石日さん、三國連太郎さん、ガンディー、松下幸之助の話。前の二人については、初めての話ばっかりだったので面白い。特に、三國さんの経歴がユニーク。「スーさん」が、こんなユニークなきっかけで、俳優になったとは!!!
『格差と貧困』第3講
コメント:地域間格差の議論。小泉政権は、「格差」を拡大したと批判されることが多い。その時の政策の一つの帰結が、六本木ヒルズとかに代表されるような都市の再開発事業である。結果、都市の競争力の向上が図られることになったのである。逆に、地方への公共事業費の削減は進められたことから、地方から都市へと、分配が変更されたと見ることができるのかもしれない。
少し歴史的に、考えてみよう。戦後日本は、急速な経済発展を実現した。その一つの原動力になったのは、都市における大きな労働需要に応える形での、農村からの大量の労働力の移動である。結果、都市は大きく成長し、同時に、地方においては、若い世代がいないという状況が生まれた(吉川『高度成長』は、こうした労働移動こそが、高度成長の原因だったと言っていた。また、その時代をビジュアルに、そして、楽しく、理解できるものとしては、映画「Always3丁目の夕日」がる。けど、描き方が、「美しすぎる」ような気もするけどね)。
こうした高度成長も、70年代初頭には、終わるのであるが、その後の成長を経る中で、日本は経済大国としての地位を高めていくことになる(経済大国としてのパワーを、その国が認識するまで、時間がかかるそうなのであるが、どうして、そうした時間的なラグが発生するのかを最近考える)。バブル、バブル崩壊、失われた時期を経て、今日に至るのである。
かつてのように、都市においては、労働力は必要とされない。もちろん、都市においては、仕事は多いが、その大半は、非熟練型のサービス業であり、こうした労働は、人が都市に多く存在するから発生する。
結論的におうと(論理を展開するだけの余裕に欠けてきた)、最近、思うのは、地方における経済的な規模を、どのようにして大きくすることができるのか。また、都市に集まってきた人を、どのようにして、地方に「戻す」ことができるのか。ということである。これは決して、都市で余った人を、地方に送るということではなくて、可能性としての経済的な飛躍のチャンスが多いと感じられる地方に、どのような方法によって、人が移ることができるようになるのかを積極的に考えたいわけであるのだ。こうしたことが実現できるようになると、地域間の格差というのは減ってくるのではないかと、思うのですけどね・・・。

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